2018年 9月 の投稿一覧

アウトドアの原体験を感じられるフライボックスポーチ

僕はフライフィッシングを始めた時から、フライを入れるケースはタバコのブリキ缶だ。
フライタイイングのパターンを一つ、また一つと覚えるたびにブリキ缶のスペースが埋まり、
ドライフライとニンフ、ウェットを分けるために缶は三つになった。

フライケースの出し入れは体の中心が好みだ。
だから、首掛けのポーチ仕様をデザインした。
ブリキ缶はところどころ傷がつき劣化が始まっている。
ならば、それを入れるポーチも経年変化が楽しめる素材が良い。

コットンキャンバスとレザーレザーストラップを素材に選んだ。

幼少期にカブスカウト、ボーイスカウトで過ごした僕にとって、オリーブグリーンのキャンバス地には馴染みがある。
その頃の思い出を道具に落とし込む。

無人島キャンプ入門〈友ヶ島〉

自分の足で、自分が持てるだけの道具でキャンプがしたい。
そこに船の移動が加われば旅感が倍増する。
そんな欲求を満たしてくれる場所として友ヶ島をお勧めしたい。

装備は40Lのバックパックに収まる装備で選別した。
バックパックは愛用しているカーゴ40(パーゴワークス)
パッキングリスト。
・Poler napsack (寝袋)
・ニンジャタープ/パーゴワークス(タープ)
・ニンジャネスト/パーゴワークス(インナー)
・ニンジャファイヤースタンド/パーゴワークス(焚火台)
・スウィングL/パーゴワークス(サブパック)
・Zライトソル/サーマレスト(マット)
・SOTO MUKA(シングルバーナー)
・飯盒/エバニュー
・LEDランタン/ジェントス
・フライロッド インファンテ4P / ティムコ
・ラインバスケット
・PENTAX K-50(デジカメ)
・折り畳みのこぎり
・グローブ
・その他(着替え、食器、水など)

友ヶ島は軍事施設であった。
今でも要塞が島の各所に残っており、多くの観光客が訪れる無人島だが、一軒の宿泊施設があるため泊まりも可能。
キャンプ場も二ヶ所の指定地が設けられている。

和歌山の加太港から友ヶ島汽船に乗船。

乗務員の示す先にはイルカの群れ。

約20分の船旅で友ヶ島へ上陸。
島に近づくにつれ、多くのプレジャーボートが現れる。

船着き場から山道を歩くこと30分ほどで南垂水キャンプ場に到着。
オートキャンプの感覚でクーラーボックスを運ぶには少々険しい道のりとなる。
食料、装備共に必要最低限をお勧めしたい。
なぜなら、あちこちゴミだらけだからだ。
期待していた場所だけに、残念でならない。
ここまで持ち込めたのだから、持ち帰るのも可能なはずだが、要らなくなったものは残して去る。

浜辺の流木を厳選し、適切な長さにカットして立ち上げた寝床。
軽量なシルナイロン製のタープとネスト。ポールは持参せず現地の流木を使用すればかなりの軽量となる。
ここで家族4人が一夜を過ごす。

設営が終わったら、晩飯調達と薪拾いへ。
ここのフナ虫は設営地である芝までやってくる。

岩の隙間から小カニや亀の手を発見。

この島の特徴的な斜めの地層。

魚釣りは不発に終わり、帰りがけに薪を集める。

焚きつけの松ぼっくりを探すが、松の木の下は綺麗なもので、一つとして落ちていない。
ゴミはそこら中に落ちているのに。
湿った薪に火をつけるため、念入りにチップを削り出す。

予想通り苦戦し、やっとのことで火が上がる。
ここまでくれば、あとは燃やしながら次に投入する薪乾燥も同時に出来る。

燠の安定した火力に飯盒をかける。
薄明りと真っ暗闇の狭間のひと時。
この先は獣の時間。
人間は謙虚に最低限の明かりで闇を共有させてもらう。

前日の雨模様から一転、快晴の朝。
行動用のサブパックで要塞巡りへ。

こんな離れ島に戦争時の大事な拠点があったという事実。
この島には渓流が見当たらない。
飲み水は本島から食料と一緒に定期便で送っていたのだろうか。

現代社会の時間軸から外れたような不思議な感覚に陥る。

頂上からの眺め。
近くの島々と、多くのプレジャーボート。
この辺りは良い漁場らしい。

島にやってきた大勢の観光客と入れ替わりでフェリーに乗り込む。
シンプルなキャンプが出来たことに満足感を覚えた旅となった。
何がシンプルか?
最小限の装備と、持ち帰ったゴミの量だ。
コンビニ袋の半分にも満たないゴミで抑えることができたことが、とても気持ち良かった。

土日で気軽に行ける無人島キャンプとして友ヶ島はお勧めだ。

父子3人 淡路島バイクパッキングトリップ

出発予定時刻から2時間遅れで家を出た。

目指すは明石のフェリー乗り場。

グーグルマップで検索したら徒歩で5時間半。

裏六甲から浜へ下るまでには、大小の起伏がある。普段車に乗っていると感じないほどの坂が自転車だと大層な坂になる。

須磨、垂水の文字に心踊る。

しかし、遅れ挽回の下りで判明したこと。次男はまだブレーキにしっかりと指が届かず、スピード上げてからの減速はかなり危険。

やっと海岸線に出られた。

立ち止まって、貨物列車を見送る余裕を見せる長男。

平坦な道がこれほど楽なこととは。

もうほとんど着いたような気分だが、さにあらず。

この旅、一番のランドマーク。

数時間後には、橋の下をくぐる我ら。

家を出てから6時間半。

遂にジェノバライン乗り場到着。

出航は16:00。

グッバイ本州。

ハロー淡路島。

大幅に遅れ予定のキャンプ場は断念。

船上から目星をつけておいた場所に到着。

浜風を凌げる場所を探し出しビバーク。

親父はハンモックの予定だったが、適度な立木が無く、ムーンライト2で3人。ギュウギュウ。まさにビバーク。

明石大橋ライトアップ。

夜景一等地。

うっすらと波の音。

テント越しの朝の陽光。

三角窓から見える景色がたまらなく好きだ。

バイクパッキングを手早くまとめ、神戸行きのフェリー乗り場到着。

日曜日の朝。

道中、魚を焼く匂いに平和を感じる。

移動に船が加わるだけで、旅のワクワク感は倍増。

グッバイ淡路島。

ハローアゲイン本州。

The Beach 〈Oru Kayak〉

携帯性最強カヤックが今まで諦めていたフィールドを可能にする。

バスフライフィッシング用にと友人から譲ってもらったのはパーセプションのインパルス10.0だった。
我が家はマンション住まいのため、エレベーターに乗ることが最重要課題であったが、幸運なことにギリギリで乗せる事が出来たため、カヤックフィッシングという新たな世界が開けた。
パドルで水を掻く感覚も、滑るように静かに水面を移動することも全てが新鮮で、水に浮かんでいると不思議と心がピタリと静まっていくのがわかった。
普段なら攻めきれないポイントも、カヤックなら自由自在。
すぐにカヤックが好きになった。
しかし、エレベーターへの積み込みと、それに関わる近所への細かな気遣い、車のキャリアへの上げ下ろしを考えると憂鬱になり始め、水に浮かぶ機会は減っていった。

せっかく新たな世界が開けたと言うのに。
マンション暮らしを恨めいた。

それでも何か方法はないかと探った。
一階の室内駐輪場に置かせてもらう案。
これはマンション理事会で議題にあげ、住居人の賛否を問う必要がある。
次にレンタルガレージ案。
カヤック1艇のためだけにかける固定費としては負担が大きい。
もちろんファルトも候補に上がったが、価格と引き換えに得られるメリットが薄いように感じた。

そんな中で見つけたのがOru Kayakだった。
折り紙にヒントを得て生まれたプラダン製の折り畳みカヤック。
重さはなんと12kg。仕舞寸法85センチ角以内の厚さ30センチ。肩掛けで運べてしまうのだ。
モデルラインナップを見てみると、Bayと呼ばれるツーリング向けが2種類あったが、近々、ニューモデルが発売されるとあった。
名前はThe Beach。


既存モデルよりも幅広でコクピットの開口が大きいレクレーションモデル。
もうコレしかない。これなら全ての問題が一気に解決する。
プラダンと言う、強いんだか弱いんだかわからない素材がどれくらい持つのかが不安要素だった。
あらゆるレビューを調べまくっても、購入断念を決定付けるものは出てこなかった。

最後の難関である価格。
この金で他に何が出来るか。何が買えるか。
なんども自問自答して出した答えは、ここまで真剣に考えると言うことは、自分にとってそれなりの可能性を秘めているギアである。
あとは使って見なきゃわからない。
でかい買い物は、タイミングとある意味、勢いも大事だったりもする。

そんなわけで、オルカヤック導入で何が変わったか。
自宅保管、車までの運搬は期待通り。
フィールドまでの道中だって何も気遣うことはない。
車載では、定期的な固定のチェックや、高速でのコーナーリングだったり、強風で煽られる心配からも解放された。
安心、安全を得た。

しかし、オルカヤックの特徴を発揮するのは軽さだ。
車横付けでは乗り出せない場所、オフロードバイクでないと行けない場所はもちろんだが、山道をひたすら登ってたどり着ける山上湖にこそ、軽さが効いてくる。
背負って長い距離を歩くのに、これに変わる最適なものはあるだろうか。

僕は地図を眺めるのが好きで、暇があれば等高線と水の流れを眺めて、その環境をイメージして楽しんだりしている。
カヤックを始めたことで、渓流だけでなく、野池や山上湖にも興味を持つようになった。
出来ることなら楽して辿り着きたい。
オフロードバイクが無理そうだと判断し、次にマウンテンバイクの可能性を検討する。
実際にカヤック無しのMTBで下見に行ったが、MTBの担ぎが入る箇所がいくつかあった。MTBプランも消えた。
もう後は人力で担ぎ上げるしかない。
山の木々の葉が落ちる頃に挑戦しよう。

ムーンライトテント2型 〈モンベル〉

軽さや広さだけでは無い、旅道具としての魅力。

このテントを見たのは僕がキャンプを再開して間もない頃。車山に続く大門峠を上がる手前の林間だった。

規則正しく林立する杉を背に、朝靄の中に佇む鮮やかな緑の三角が浮かびあがっていた。その横には黄色いフォークブーツのセローが停めてあったと思う。

車の助手席から見たその光景は、ほんの一瞬だったが、とても印象的だった。

宿も決めず行った先で適地を探して一夜を明かす。

バイクとソロテントは自由になる為のギア。

未知の世界にワクワクを覚えた。

いつか一人であんな旅に出てみたいと思った。

それ以来、その光景は自分の理想となった。

ムーンライト2を愛用して8年が経つ。

海外メーカーの軽くて広いソロテントが次々と出て来ては僕を悩ますが、一晩ムーンライト2で寝るとやっぱりコレだなと思ってしまう。

2型だから、大人二人用の設計ではあるが快適に過ごすならソロ使用。父子3人旅では、ギュウギュウながら小学生2人と大人1人で一夜を過ごしたりもしている。しかし、この使い方はビバークのツェルト並み。

一人使用なら寝るスペースのほか、ザックを置けるくらいの広さはあるし、煮炊き出来る前室もある。

入り口とその対面に設けられた三角窓は通気性に優れる。就寝スペースは最低限の室内高ではあるが、それ故に寒い季節でも一人の体温である程度の室温を保てる。

要するに、過度な快適性は無い。が、よくよく考えられた上での、実用的で真面目なテントだとつくづく思う。

佇まいが美しいということも大切な要素だ。

大きなモデルチェンジ無しで、昭和から続くロングセラーモデル。

これが日本のブランドであることを誇らしく思う。

Cargo40 〈PAAGO WORKS)

なんでも運べる気になる、遊びの可能性を広げてくれる自由パッキング。

僕の使い方だと、バックパックはそうそう買い替えるものではない。
高校の通学で使用していたLLビーンのパックは今でも現役だ。
厄介なのは、防水のためのウレタンコーティング。
ウレタンが加水分解するとベタベタ、ボロボロになり、入れたものを汚す。
LLビーンのパックも同様の症状が起こり、幾度に渡る強制的な劣化促進をさせては、粘着テープで地道に剥がす作業の繰り返し。こんな面倒くさい作業は二度とやりたくない。

このパックは思い入れある大事な愛用品。
購入当時はまだメールオーダーの時代。
メールと言ってもEメールじゃない。
ポストに投函のメールである。
本国アメリカへオーダーし、船便で揺られること3ヶ月、忘れた頃に届いた。
人生初の海外オーダーだった。
そんなパックだから、生地はまだしっかりしているのにコーティングのベタベタが酷すぎて使えなくなるなんて納得がいかなかったのだ。

その症状に気づいた時はすでに遅しで、コーティング劣化を待つグレゴリーもある。
ウレタンコーティングされたパックはもう買わないと決めた。

MacpacのAztech素材を発見し、ほとんど決めかけてた時に見つけたのが、Cargo40だった。
羽生地の付いた背負子である。
内袋が付属するが、使用者の好きなように複数の小分け袋を使用しても良いし、防水パックを組み合わせても良い。
袋を自由に選べることで購入を決定した。
目的に合わせて自由にカスタマイズが出来る。
メーカーの決めつけた何かの専用モデルでは無く、使用者に工夫の余地を残してある、そんなギアはワクワクをもたらす。背負子ならではの汎用性の高さが発揮された僕の使用例として、ヘラブナ釣りに使うヘラ台運びに役立ったことだ。
アルミ性の折りたたみ式ヘラブナ台は、重さ、サイズ共に手持ちで運べる程度ではあるが、それに加えて竿や竿掛け、餌、玉網などと道具が多い釣りだ。
ポイントを探して歩く距離が長い時は、なるべく手ぶらが良いし、バイクで釣り場までとなると、ヘラ台を車体に固定するには大きすぎる。
こうしてヘラ台を背負えることで、楽しみのフィールドが広がった。

スペックだけでは測れない、愛用のアウトドアギア

僕はアウトドアギアを選ぶ際に、次の3つを基準に物選びをしている。

1 : 機能的であること。

2 : 汎用性が高いこと。

3 : 旅のワクワクを助長させてくれるもの。

今までに色々な物を試してきて、自分が物に対してどういう人間なのかが判った。
同じもしくは似かよった用途の物は一つあればいいと言うこと。出かける時に手に取るのは、結局は決まった一つだった。
同じ用途ではあるが、その日の気分によってデザイン違いを選べる様な、遊び心ある人間では残念ながらなかった。
だから厳選した一品を選ぶことになる。複数を買わないかわりに、これだと思えるものにはたとえ多少高価であっても無理して手に入れることもあった。
そうやって手に入れたものは、長く愛用していることが多い。
スペックと価格は比例する事が多いが、3に関しては別。
これに出逢えたら幸せだ。
自分のワクワク感は一体どこからくるのか?
自分が今までに見てきたもの、体験してきたことから生まれてくる。
だから、市場に出回る量産品の中からそれを見つけられたら、とても幸運な事だと思う。
ただ、それは量産品の話で、好きな作り手に依頼して自分用に誂えてもらうことが1番の近道なのだが、まだ自分のワクワクのポイントがはっきりしていない場合もあるから、そういう場合はやはり作り手の世界観と製品に手助けしてもらうことになる。